《ランニングの健康効果?》
「運動は健康に良い。」、これは誰もが知っている所だと思います。
健康のためにジョギングをしたり、スポーツジムに通ったり、お金や労力をかけて運動をしている人は沢山います。
ランニングをすると、心肺機能が強くなり、心肺系の病気にかかるリスクがさがるという統計結果があります。また、ランニングによって心拍数が上がることで、免疫機能の向上やオートファジーの活性化など、様々な健康効果も考えられています。
さらに、消費カロリーが週2,000キロカロリー以上運動している人は、運動をしていない人にくらべて死亡率が下がるという話しもあり、健康にとっては、運動習慣があったほうがいいことは間違いないと思われます。
継続的に運動をする習慣化という意味では、ランニングというのは、一人で気軽に取り組むことができるので、比較的続けやすい運動でもあると思っています。
《何事もやりすぎは良くない》
ランニングが健康によさそうだということは、様々な研究結果からも分かるようになってきました。
しかし、実際にランニングを運動習慣として始めるようになると、徐々に走れる距離が伸びてきて、また走る速度も速くなっていくのを感じることになるものです。
おそらく市民ランナーレベルのランニングでは、運動神経などの才能的なものよりも、どれだけ練習を積んだのかの方が、成果に結びつきやすく、走れば走るほど、どんどん走れるようになっていくと思っています。
そして、いつかマラソン大会に出場してみようと考える人も出てきたりします。もっと練習して、もっと速く、もっと遠くまで、走れるようになろうと。
しかし、そうなってくると、今度は健康にとっては、逆効果になることがあるという話です。
とある研究によると、週2から3回ほど軽くジョギングする分には、死亡リスクが78%低下するそうなのですが、逆にランニングにのめり込んで速く・長く走ることで、死亡リスクが97%上昇してしまう結果となったそうです。
具体的には、速いペースで週3回以下で、計4時間以上。または、速いペースで週4回以上で、計2.5時間以上走ると、死亡リスクが高くなってくるのだそうです。
ハーフマラソンやフルマラソンを実際に走ってみた経験からも、この運動が健康に良いわけはないだろうというのは実感としてわかります。長距離のランニングや速いペースを維持するランニングは、体への負担が結構あると感じます。特にフルマラソンの体への負担感は、ハーフマラソンの比ではないと思っています。
ランニングや運動がいくら体にいいと言っても、やはり、やりすぎは良くないようです。
投資や資産運用でも、投資先を絞ったり、お金をすべて投資してしまうような、一つの方向に極端に傾くようなやり方は、最終的にひどい目にあうリスクを高くしてしまいます。
健康も運動も投資も、何事もバランス感覚が大切なのかもしれません。